エステート近くの丘の頂より |
最初の休日、天気が良かったのでエステート敷地内を散策。普段寮生活をしている娘さんたちが帰ってきて、一緒に出掛けました。
牧草地と石積みの壁。この壁は、放牧されている動物や、野生の動物の侵入・脱出を防ぐために至る所に見受けられます。
ピート(Peat/泥炭)が広がる一帯を見つけました。茶色、黄色っぽく見えているところです。
ピートは植物が部分的に分解されてできるもので、湿地帯で形成されます。実際このあたりを歩いていると、地面はかなりぬかるんでいました。ピートは燃料と して利用されたり、保水性と通気性が良いため農業や園芸の土壌改善にも使われます。いくつかのホストで、ピート入りのコンポストを使いました。
それから、スコットランドではウィスキーを作る過程でも使われます。麦芽を乾燥さ せる際の燃料兼香りづけとして使うのだそうです。ウィスキーにはあまり詳しくないですが、ピートを使うと独特のスモークの香りがつくそうです。
ホスト家族とパシャリ。
別の日には近くのストーンサークルに連れて行ってくれました。
ストーンヘンジが有名ですが、こういった環状の石の遺跡はイギリス国内至る所にあります。このストーンサークルも4千年ほど前のものだと、案内の看板に書いてありました。有名なストーンヘンジは規制が厳しく、あまり近くまで行けないのだそうです。こういうマイナーなところに行けば、近くに行って触り放題。なんだか得した気分。古代、宗教儀式に使われたり、暦を読むのにつかわれたり、いろいろな用途があったと言われています。
また別の日には、近くの小さな山(丘?)を登りに行きました。頂上に登って見渡すと、殺伐とした土地が広がっているのが見えました。湿地帯(酸性)であるため植物が育ちにくいのだそうです。芝生も生えません。そんな土地に育つ数種類の植物のなかに、ヘザー(heather)という植物があります。春になるとこのあたり一帯にヘザーの小さな紫色の花が咲くそうです。ヘザーは羊の餌になります。というより、こういった土地では農業はできず、羊を飼うことくらいしかできないのだそうです。そういえば、このたりでは農家はほとんど見かけませんでした。そのかわり、羊はあきるほど見ました。
滞在中の最後の日曜日、海岸沿いのウォーキングへ連れて行ってもらいました。天気がよく気持ちの良いウォーキングでした。イギリスにはたくさんの小さな島があります。天気がよかったため、近くのマン島が見えました。
これらの景観はスコットランドの西海岸に特有のもの。一方、東海岸は丘が少なく平らな土地が広がり、気候が比較的穏やかで土壌も豊かなため、酪農より農業が盛んなのだそうです。
希望ではもう少しスコットランドを北上していきたかったのですが、この時点(10月下旬)でかなり寒く、雨も多くなっていたので、北上はあきらめ、イングランドへ戻ることにしました。同時に、ウーフも冬の間中断することにしました。冬はウーファーを受け入れないホストがかなりあって、なかなか希望のホストが見つかりませんでした。加えて、冬の畑仕事は厳しいと聞きました。イギリスは日本の東北、北海道、ロシアのモスクワと同じくらいの緯度にあり、冬はかなり寒いのです。
そんなわけで、クレイクロー・エステートを後にしました。家族の一員のように受け入れてくれた優しいホストでした。食後のデザートと午後のお茶の時間も恋しいです・・・
次回からは引っ越し先のウェストミッドランド、バーミンガムについて、それからクリスマス、お正月などについて書く予定です。ちょっと怠けてブログが遅れ気味ですが、今年はさらにいろいろ新しいことに挑戦していくので、引き続きご愛読よろしくお願いします^^v
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