トマトに泣いた日

トマトが病気になりました。Ｂｌｉｇｈｔ（ブライト）と呼ばれる病気で、トマトが枯れてしまう病気です。
日本語でなんというのか、調べたのですが特定できず・・・症状は、葉が茶色っぽく枯れ始め、進行すると茎まで枯らして、最後はトマト全体に広がってしまうというもの。カビのような菌が原因で、湿度が高いと発生する病気のようです。

今朝、ホストママが畑から戻るなり泣きながら、「ブライトにかかった葉を見つけて、あたりを見渡したら、ほとんど全部ブライトにかかってたの・・・！」と。

実際にそのトマトを見たとき、唖然としました。数日前に手入れしたときは何ともなかったのに、トマトの葉に茶色っぽい斑点が。「これがブライトよ」と、ホストママが厳しい表情で教えてくれました。トマトの無残な姿が悲しかったのか、これまでの手入れが無駄になったのが悔しく思えたのか、生まれて初めて、トマトを見て涙が出ました。

そんなわけで、今日は1日中、ダメになってしまったトマトを処分する作業に明け暮れました。病気にかかっているのでコンポストにもできません。焼却処分です。茎まで病気が進行していたら丸ごと引き抜き、 一部の葉だけ枯れているものは葉を切り落とし・・・どの程度ダメになっているか確認しながらだったので、結局半分ほどで時間切れ、明日に持ち越すことにしました。育つのを楽しみにしながらの作業と違って、心身ともに疲れる仕事でした。

ホストママいわく、ビニールハウスの通気性に問題があったと思われるとのこと。近くの大きな農家では同様の被害はなかったとのこと。片端と両サイドが開くのですが、それでは中の湿度を低く保てなかったようです。もう片端に扉を作る必要がありそうです。今年は雨が例年より多かったので、それも一因かもしれません。

それでも夜にはいいニュースが。ホストママの知り合いの農家で、トマトの苗が余っているらしく、こちらでたくさんできているソラマメと交換できるかもしれないそうです。うまく話がまとまるといいです！

「今日は散々な1日だったね」と、夕飯の時にホストママがワインを注いでくれました。アラビアータのようなパスタを作ったのですが、チリパウダーを入れすぎてかなり辛くなりました。辛さを紛らわすのに、注いでもらったワインをごくごくと飲んでしまい・・・あっという間にほろ酔いになってしまいました。辛い1日の終わりに気分が良くなったので、まあこんな日もあっていっか、と一人で納得し、今日も平和な気持ちで床につくことにいたします。




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