2013/04/01

春を祝うイースター

春の訪れを祝うお祭り、イースター。
新しく芽生える命を象徴する卵がオーナメントやプレゼントとして活躍。
私も卵をペイントしてみました!



イースターは毎年春分の前後、つまり冬が終わり春が到来する時期に、世界各地で行われるお祭りです。移動性の祝日で、イギリスでは今年は3月31日でした。

イースターはキリスト教のお祭り(イエス・キリストが復活した日)として広く知られていますが、
その起源は実はキリスト教以前にさかのぼります。寒い冬が終わり自然が命を吹き返す春。古代の人たちは自然の再生を喜び、また、生命の繁栄を祈願して、春の訪れを祝ったのです。キリスト教普及のために、同時期にキリストの復活祭が行われるようになったことから、現在ではキリスト教のお祭りとしてすっかり定着しているといわけです。とはいっても、キリスト教徒に限らず一般に広く親しまれている行事のようです。クリスマスやバレンタインと同様、かなり商業化されているのも大きいかと思います。

興味深いのは、イースターの習慣がキリスト教化されても、古代の習慣が根強く残ってること。イギリスではイースターの時期、卵のオーナメントを飾ったり、卵型のチョコレートがプレゼントされます。また、イースターバニーと呼ばれるウサギが子どもたちのために庭に卵を隠すといういわれがあり、子どもたちはイースターの日、色づけされた卵や卵型のチョコレートを探すゲームをします。実はこの卵とウサギ、古代北ヨーロッパの女神イースターを象徴するものだそうです。 卵は新しい命の象徴、ウサギは多産の象徴です。

そんなわけで、ノン・クリスチャンの私も生命の再生と誕生を祝って、卵のペイントに挑戦。ハウスメイトのブリジットが一緒に作ろうと誘ってくれました。

使うのは鶏の卵ではなく、カモの卵。鶏卵より一回り大きく、殻もより丈夫です。イギリスではカモの卵が割と手軽に手に入ります。スーパーでは見たことがありませんが、お肉屋さんやマーケットなどで買えます。ちなみに、卵黄が鶏卵のものより大きく濃厚でねっとり。味もリッチです。

作り方ですが、まず卵の上下に小さな穴をあけます。


次に、上の穴から空気を吹き込んで、下の穴から中身を押し出します。これが結構一苦労でした。なかなか中身が出てこなくて、酸欠状態になり、ブーブー音を鳴らしながら卵を吹いている自分たちが滑稽で、苦しくんるほど大笑い。中身が全部出ると、かなりの達成感がありました。


オーブンに10分ほど入れて乾燥させます。温度は低めの設定で大丈夫のようでした。

そしてついにペイント。どんな模様にしてもいいので、創造力が掻き立てられます。夢中になって、ひたすら絵の具をぬりぬり。想像以上に楽しかったです。

 
私の作品第一号。新芽が活き活きと生える様子を表現したつもりです・・・いまいち思い通りに掛けませんでしたが、ブリジットは絶賛してくれました。


第二号はこちら。ツタが長く伸びている様子を描きました。淡いパステルカラーで春っぽくなりました。


とても楽しくて、また来年も作りたいと思っています!


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