先週末、金曜夜から日曜にかけて、オックスフォードに行きました!そうです、オックスフォード大学があるところです。私の旅のエピソードと観光名所の解説を交えてお届けします。
オックスフォードは私が今滞在しているところからバスで一時間ほど。近いです。ここにいるうちに行こうとは思っていましたが、ロンドンで知り合ったドイツ人の女の子(クラウディア)とそこで再会できることに!このチャンスは見逃せない!久しぶりの遠出で、同年代の女子に会えるとあって、わくわくしながら出かけました。
バスは広い農地が広がる田舎道をゆきました。ロンドンのバスと違って車内アナウンスは一切なし。乗り換えが必要だったので、乗り越してはまずいと思い、とりあえずそろそろかなと思ったあたりで降車ボタンを押してみる・・・まだだったらしく、車掌さんが「着いたら教えてあげるから」と。よかった!
バスを乗り換えて、次のバス停へ。と、一緒にバスを降りた青年を発見。この人もオックスフォードに行くのかも、と思って声をかけてみました。やっぱり!オックスフォード行でした。ハンガリーからイギリスへ旅行兼仕事に来ているとのこと。オックスフォードに住んでいるとのことで、バスを降りてからなーんと、クラウディアと待ち合わせの電車の駅まで案内してくれました。ありがとう~。無事クラウディアに定刻に会えました。
その日は、これまたなんと、オックスフォード大学の学生パーティに飛び入り参加しました。クラウディアの友だちの友だちの妹がオックスフォード大学に在籍していて、その日がちょうど彼女の期末試験最終日。その打ち上げパーティでした。学生寮のラウンジでのパーティ。大音量の音楽、突如踊り出す学生たち・・・名門校とあって学生は世界各国の出身で、途中で国歌の披露大会に。日本人は私だけで、君が代を独唱。それまで騒がしかったのに、すっかり静まり返ってしまい・・・たしかに、日本の国歌はあまり勇ましい感じではないですね。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスと聞きましたが、どれも闘志(?)が高ぶるような調子でした。そんなこんなで結局明け方までその会は続き、締めは宅配ピザ。朝の5時くらいで外はすでに明るかったです。結局クラウディアと二人して、学生寮に泊めてもらいました。久しぶりに学生気分を味わいました。しかもオックスフォード大学で。オックスフォードに入れる頭はないですが、持つべきものは友というのはきっとこういうことをいうのでしょう・・・そして、オックスフォードの学生とはいえ、学生はやっぱり学生、友だちと集まって騒ぐ、これは万国共通のようです。
オール明けの土曜の昼。まずは腹ごしらえということで、クラウディアお勧めのマーケットへ。オックスフォード駅からクライストチャーチ聖堂(詳細は後程)へ向かう途中にあります。
カバード・マーケット(Covered Market)というところで、たしかに建物にカバーされていました。18世紀からある歴史の長いマーケット。当時その通りのあまりきれいとはいえない小売店街の外観を良くしようと、建物で覆われたマーケットを作ったのが始まりだとか。
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カバード・マーケットに到着 |
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美味しそうなパイがずらり! |
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アップルパイ。食べたかったのですが、見て回っているうちに買い忘れました・・・ |
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エリザベス女王即位60周年を祝うケーキ。手が込んでます。 |
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こちらも女王のお祝いケーキ。王冠がかわいい! |
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ラドクリフ・カメラと呼ばれるオックスフォードにある図書館を模したケーキも! |
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私のランチ。玄米・ベジタリアンガラシュ(ハンガリーのシチュー)・クスクスのサラダ。トッピングはナッツ、ヨーグルト、ガーリック。これで4ポンドちょっと。お腹いっぱいになって味も良くて、お手頃価格でした! |
気づいたら撮った写真はほとんどお菓子でした・・・が、実際は、精肉、鮮魚、お菓子、惣菜、洋服、オックスフォード土産、花、と様々な小売店が軒を連ねています。見るだけでも楽しいマーケットでした。なんでも、イギリスで人気のクッキーショップ「Ben's Cookies」の本店がここのようで、ホストの長男ウィリアムくんが後で教えてくれました。アメリカスタイルのクッキーをできたてで食べられるそう。うーん、今度どこかで見かけたら食べてみたい!
さて、やっと本題のオックスフォード大学です。イギリス最初の大学で、38のカレッジ(college)から成り立っています。それぞれ13世紀から16世紀
にかけて作られたそうです。講義は11世紀ごろには行われていた記録があるとか。相当古いですよね。日本は戦国時代です・・・戦国武将が争っているときに、地球の反対側では厳かな建物で学生が勉学に励んでいたんですね。そのころ日本とイギリスの接点は少なからずあったのでしょうか・・・歴史に詳しい方?!
私たちは一番大きいカレッジ、クライストチャーチカレッジへ行きました。 立派な聖堂が付属しています。
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クライストチャーチ大聖堂 |
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カレッジのホールへ続く階段。映画「ハリーポッターと賢者の石」で最初にマクゴナガル先生がハリーたちを迎えるシーンで使われたそうです。 |
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ホール。今でも学生はこういったカレッジのホールで食事するそうです。壁にはこのカレッジでまなんだ著名人の肖像画。「不思議の国のアリス」の著者、ルイス・キャロルや、イギリスの歴代首相13人のうち6人がこのカレッジ出身だそうです。 |
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トム・クアッドと呼ばれる中庭。中心のトム・タワーには重さ6トン・イングランド最大の鐘「グレート・トム」が。設立当時の学生の門限が夜9時で、今でもその時間に当時の学生数にちなんで101回鐘がなります。グリニッジから正確には5分進んでいるため、鳴るのは9時5分です。 |
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クライストチャーチ大聖堂、中央の祭壇 |
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祭壇の頭上は丸天井。16世紀ごろのもので、星形の模様は天国のイメージを出すためだとか。先端の垂れ飾りも特徴的です。 |
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中央の祭壇から入口の方へ振り返ると・・・立派なパイプオルガンが。 |
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中央の通路。両脇の座席もステキです。
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座席には手の込んだ装飾 |
ステンドグラスもいくつかあり、どれもきれいでしたが、私のお気に入りはこれ。
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「ベケットの窓」 窓の仕切りの形が気に入りました。 | |
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この聖堂の中で一番古く(1320年代のもの)、ベケット大司教という人の殉教を記念したパネル(この写真)が貴重だそうです。ひざまずいているのがベケットさん。殺されてしまったそうです・・・ |
カレッジにはたいていガーデンもあって、散歩したり、ピクニック したりできます。テムズ川も近く、川沿いの散歩も風情があってよかったです。
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クライストチャーチのガーデン |
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クライストチャーチカレッジの庭。ピクニックや昼寝に最適! |
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原っぱもあり・・・ |
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なんと牛もいました! |
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5分ほどでテムズ川へ出ました。 |
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ボートを練習する女子・・・ここの学生でしょうか? |
カレッジはたくさんありますが、だいたいが街の中心に集まっているので、一日か二日あれば十分楽しめるかな、という印象を受けました。もちろん歩いて回れます。大学も街も、とにかく古くて重みのある外観。街を歩いているだけで、タイムスリップしたような気分になって楽しかったです。現代の建物は何世紀も残るようには作られていないと思います。そう考えると、当時の建築技術や古い建物を守り続けてきた人々はすごいなあと感心するばかりです。
こんなところにも行きました。
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「ラドクリフ・カメラ」 オックスフォード大学の図書館(ボドリアン図書館)の一部で、今は閲覧室。ボドリアン図書館にはイギリスで出版されるすべての本が集められているそうです。カバードマーケットで見たケーキはの実物です。 |
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「シェルドニアン・シアター」 オックスフォード大学の卒業式はここで行われ、今でも昔のまま、ラテン語で行われているらしいです。 |
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ハートフォードカレッジにある「ブリッジ・オブ・サイズ(Bridge of Sighs)」 |
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ポスターやポストカードにもされている人気(?)のスポットで、私もここで1枚! |
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学生と観光客でにぎわう通り |
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イギリス土産も買えます。彼女がクラウディアです。 |
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路上ライブも。ビートルズを歌っていて、思わずクラウディアと声を上げて歌ってしまいました。「Here comes the sun, here comes the sun, it's alright~♪」 |
久しぶりに遠出して、すごくいい気分転換になりました。毎日畑と格闘していると忘れそうになりますが、イギリスの古い建物やガーデンは本当に見事です。
友だちに再会して、思う存分心の内を話せたのも嬉しかったです。一人旅もいいですが、旅仲間がいると感想を言い合えるので、何倍も楽しいです。・・・と、いうのが何回か一人旅をした私の意見です。
イギリスの名所を観光して、友だちに会って、イギリスに来てよかったわ~と思える週末でした。
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ちなみに、これからも旅の先々で名所を回りたいと思っています。
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私の今後の旅のゆくえ、ぜひお楽しみに!
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