花火やかがり火と言えば夏ですが、イギリス最大の火のイベントは冬!
11月5日のボンファイヤー(かがり火)・ナイト、
寒さをこらえて見物に行きました。
イギリスでは11月5日、ボンファイヤー・ナイトと言われるイベントがあります。
イギリス各地でかがり火がたかれ、沢山の花火が打ち上げられます。
大人気のイベントで、イベント会場入り口付近は大渋滞。
バスを少し手前で降りて、歩いて会場に。
会場には臨時の遊園地が設置されていて、
ぐるぐるとハイスピードで回転する乗り物に乗りました。
屋台も出て行て、大きなホットドックを食べました。
かがり火の近くは大混雑で、とうてい近づけず・・・
遠くから眺めましたが、とても大きなたき火でした。
花火は音楽に合わせてリズミカルに打ち上げられ、
打ち上げ本数も多くて、見ごたえたっぷりでした。
このイベントが始まったきっかけは、
時をさかのぼること1605年の11月5日。
この日、当時の宗教政策に反対するカトリック教徒の一団が、
イングランドの国会議事堂を火薬で破壊するという計画を
企てていました。
当時イギリスの国教はプロテスタント。
カトリック教徒は社会的に抑圧されてました。
1603年に新しい王が即位、
カトリック教徒に温和であろうと期待されましたが、
その期待は裏切られ、
数名のカトリック教徒が強硬な手段に出たのです。
11月5日は議会の開会日。
議会を破壊し、開会日に議会入りする王を始め、
カトリック教徒を弾圧する議員を殺害する計画でした。
ところが、その陰謀が事前に議会関係者や王室に洩れ、
メンバーの一人であったメンバー、ガイ・フォークス(Guy Fawkes)
が検挙されました。
この検挙をきっかけに、他のメンバーもとらえられ、
処刑されました。
同日、王の無事を祝って、かがり火がともされました。
このことから、400年以上たった現在も、
この日はBonfire Dayと呼ばれ、かがり火がともされるというわけです。
ガイ・フォークスに見立てた人形をかがり火で燃やすのも習慣です。
実際のところは、由来を知らない人も多いようで、
むしろ、かがり火をともして、花火を打ち上げて、
ワイワイ楽しむ日といった感じです。
また、11月5日の議会の開会前には、
議会の地下室に火薬が隠されていないか確認するのが
慣例だそうです。
日本にはこんな事件に由来するお祭り、あるでしょうか。
日本のお祭りは、祈祷や豊作を祝うなど、
神様に関連したお祭りが多いのかなあと思いますが・・・
ボンファイヤー・ナイト、一風変わったお祭りだなあと思いました。
にほんブログ村
にほんブログ村 イギリス情報
0 件のコメント:
コメントを投稿