2013/08/23

White Oak Farm ~ウーフホストの紹介~

デヴォン州を後にして、6月から7月にかけての2週間、サマーセット州へ行きました。
素敵な田舎の一軒屋へお邪魔しました。

広いテラスと南向きの大きな窓で、開放感のある家


ここでお世話になったのは、若い夫婦と4人の小さな子どもたちの家庭。バイオダイナミクス農法を取り入れているとのことで、楽しみにして行きました。去年の7月に行ったトリニティーファーム以来、バイオダイナミクスにはとても興味がありました。

トリニティファームと同じく、NettleやComfreyなどいわゆる植物を活用して、コンポストや栄養剤を作ったりしていました。サラダ類やリーク(leek)を植えましたが、バイオダイナミクス・カレンダーにしたがって植えるべき時期を確認してから植えました。たとえば、バイオダイナミクスカレンダーにはRoot Day(根菜類を植えるのに適した日)という日があります。この日は、月の位置の影響で水分や養分が下に引かれる力が強い日のため、地面に深く根を下ろす根菜類などが成長しやすいタイミングだというわけです。海が月の引力によって満ち引きするように、地球上の植物・土壌内の水分も引力の影響を受けているという考えに基づいています。ほかにも同様にFlower dayやLeaf Dayと呼ばれる、花や葉類を植えるのに適した日というのがあります。自然の働きをうまく利用した、興味深い農法です。

数日後、サラダの芽が元気に育っていました

リークも順調

それから、特に奥さんが野生の植物を食べることにも興味を持っていて、滞在中Chickweedというイギリスでは割とどこでも見られる雑草を、サラダなどにして振る舞ってくれました。野生の植物は毒がある場合もあり、食べる前に図鑑でChickweedに間違いないか確認していました。奥さんは植物から家庭薬を作ったりもしていて、家族の健康管理にとても熱心でした。自然の薬草を使って治療するのはホメオパシーとか呼ばれていると思います。市販の薬には化学薬品が含まれているので、こうして家庭でできる範囲で薬草を使いこなせたらいいなあと思いました。

4歳、7歳、9か月の双子の赤ちゃんと、子育てに忙しいお宅でした。そのため、野菜畑や果樹園は1年ちょっと放棄されていたようで、草刈りの仕事がかなりありました。1年ちょっとでこんなに草がぼうぼうに茂ってしまうなんて、有機農家は常に雑草との戦いから逃れられないのかなとちょっと切なく思ったのでした。ただ、ブラックシートやカーペットを引いて自然に雑草を駆除する方法や、green manure(刈った草を敷き詰めてほかの雑草を生えさせない方法)といったより効率的な手段もあると、今年ここまで旅をして情報を得たので、これからも前向きに有機農業を楽しんでいきたいと思っています。

雑草取りをしてきれいになった菜園

芝刈りをしてきれいになった果樹園
雑草だらけだった花壇、雑草を刈ってコンポストを敷き詰めて、段ボールでふたを。
これで雑草を防いで、来年の種まきの時期を待ちます。段ボールはいずれ土に帰ります。

段ボールよりもっと雑草防止に効果を発揮するカーペット。
段ボールは腐って土に帰ってしまうので、効果のある期間が短いのです。

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